前回(1)の記事につづき、ご自分でホロスコープを読んでみたい方に向けて
「出生ホロスコープ解釈のポイント」について、何回かに分けて連載していきます。
今回は、天体+サイン=個人の性質・志向を読むにあたってのポイントです。

10天体についての記事 でも書いていますが、
太陽・月・水星・金星・火星までの5天体 は【個人天体】と呼ばれます。
【個人天体】は、個人の性質や日常生活に直結している<内側の部分>で、
自分自身でも実感しやすい(自覚しやすい)部分です。
この5つの天体が絡み合って、個人的な性質や志向が形成されます。
擬人化して喩えるなら、一人の人間の中では常に、
太陽さんを中心に、月さん、水星さん、金星さん、火星さんの5人が【体内会議】を開いているのです。
ディズニー映画「インサイド・ヘッド」や「脳内ポインズンベリー」のようなイメージです。
【体内会議】をまとめる=「代表取締役社長」は太陽。「最終決定権」は太陽にあります。
太陽が下す「最終決断」に、月や水星や金星や火星は不満を覚えるかもしれません。
たとえば太陽と月がハードアスペクトだったりすると、
太陽(社長)の下す「最終決断」に、月はいつも、不満を覚えるでしょう。
月(本能的な欲求)はいつも、満たされません。フラストレーションがたまります。
あるいは、太陽(社長)の言うことを聞かず、月が前面に飛び出してしまう場合もあるでしょう。

「たとえばの一例」ですが、
この5つの【個人天体】を、個人の行動経路(仕組み)として、こんなふうに捉えることもできます。
順番としては、月→水星→金星→火星→太陽。
一連の流れで捉えると分かりやすいと思いますので、ご紹介します。

月 (欲求・感情・心)
★本能的な無意識の動機★
↓
水星(思考・言語・頭)
↓
金星(好み・味付け)
↓
火星(実行・アウトプット)
↓
太陽(個人の全体目的に集約)
↓
( 土星:社会的ゴール )
具体的な例で書くとしたら、
(月獅子座)褒められたい、認められたい!という承認欲求を
↓
(水星山羊座)緻密で具体的な言語表現を用いて
↓
(金星蠍座)深く、一極集中的な傾向を帯びながら
↓
(火星獅子座)創造的に(クリエイティブに)アウトプットし、
↓
(太陽射手座)「人間の存在意味を理解すること」という個人の全体目的に集約していく
───みたいな感じでしょうか。
ただやはり、最も重要なのは、太陽と月です。
(占星術用語では、太陽と月を合わせて「ライツ」と呼びます)
時間がないときは、太陽と月の組み合わせだけで、大枠を掴んでいったりします。
先ほどの例で書くなら、
(月獅子座)褒められたい、認められたい!という承認欲求を
↓
(太陽射手座)哲学的な方法で(人間の存在意味を理解することで)果たそうとする
───になるでしょうか。
太陽は、<人格統合的な役割>を果たす天体です。
月〜火星までの性質を、太陽が<意識的に>集約していくイメージです。
月は、<無意識の欲求>です。
この無意識の欲求=月こそが、すべての行動の<動機>になっていると考えられます。
「マズローの欲求5段階説」で言えば、第一階層の「生理的欲求」と言ってもいいほど、
原始的で無意識的な欲求が月です。
ですので、出生ホロスコープにおいて、月の状態を深堀りしていくことは非常に重要なのです。
自分の無意識の欲求(月)を意識化する、理解することで、
人生の目的や行動(太陽や火星)を変えていくことができるはず。
それができれば、「自分の真の満足」に近づけるはずです。
ちなみに、ホロスコープで月の状態を深堀りしていくにあたっては、「出生時間」が必要になります。
──次回(3)につづきます。
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