日蝕/乙女座新月。「情熱」をカタチにする(2016/9/1 乙女座新月)



こんばんは。miraimikuです。

9月1日(木)18時04分、乙女座の位置で、新月を迎えます。


今回の新月はスゴイです。

◆「新月」だけでもエネルギッシュなうえ、
◆「日蝕の新月」であること!
◆「日蝕の新月」が、木星と同じサイン(乙女座)にあること!!


※木星(ジュピター)は、拡大・発展・追い風作用のある「幸運の星」です



──というわけで、いつも長いですが、今回はひときわ長〜くなります。

段落ごとに飛べるようにしておきますので、読みたい箇所だけお読みくださいね。




20160901-00000.jpg



(1)日蝕とは 〜年2回ほど、新月のときに起こる〜

日蝕とは、地球から見て、太陽と月が同じ方角にある時=つまり新月の時に、

太陽の一部あるいはすべてが月に覆われて見えなくなる現象のことです。

新月は毎月1度ペースで起こる現象ですが、日蝕が起こるのは1年に2回ほどです。

(新月の時に日蝕とは限らないが、日蝕が起こるのは必ず新月の時)



日蝕には、部分日蝕・皆既日蝕・金環日蝕の3種類があります。

◆部分日蝕:太陽の一部が月に隠される現象
◆皆既日蝕:太陽全体が月にスッポリ隠される現象
◆金環日蝕:太陽の中心部が月に隠され、はみ出した外側の部分がリング状に見える現象


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※画像引用元:国立天文台

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※画像引用元:国立天文台




(2)9月1日・乙女座新月は「金環日蝕」

9月1日の乙女座新月は、太陽がリング状に見える【金環日蝕】です。

ただし、観測できるのはアフリカ南部〜インド洋にかけての地域で、日本では観測できません


20160901-3.jpg
Image Credit & Copyright Mikael Svalgaard


2016年は2回、日蝕が発生します(3月9日魚座新月/9月1日乙女座新月)。

前回の3月9日魚座新月は皆既日蝕で、日本では部分日蝕として観測することができました。

ちなみに、次に日本で見ることができる日蝕は 2019年1月6日の部分日蝕(山羊座新月)だそうです。



(3)日蝕=新月のパワーがさらに強くなる

新月は月齢0。 【スタート】【生まれ変わり】の時。

およそ1ヶ月に1度ペースで訪れる新月は、新しいものを生み出す生命力に満ち溢れ、

新月の日は「願望実現」のパワーが最も強いときだと言われています。

願いごとをするのは、満月のときではなく新月のとき。

新月のときに立てた目標(願いごと)を、満月のときに見直すという「一連のサイクル」を繰り返します。

さらに、今回の新月は日蝕でもあります。

日本では観測できないとはいえ、「通常の新月」ではなく「日蝕の新月」であることに変わりありません。

スピリチュアルな影響は確実にあると言えるでしょう。

ヒンズー教では、日蝕は太陽神に害を与える不吉の時とされ、信者は「太陽神を救うために」聖なる川で沐浴して祈りを捧げるそうです。

占星術では「日蝕の時は体調を崩しやすい」と言われていたり、「外ではなく内面に向き合うべき時である」と言われたり。

諸説あるようですが、個人的には 日蝕=新月のパワーが強くなる 程度に解釈しています。



(4)乙女座新月のテーマ

今回の新月(日蝕)は乙女座。(乙女座の位置で、太陽・月がコンジャンクション

乙女座は、12サイン(12星座)の6番目、地のエレメント/柔軟宮/支配星は水星です。


乙女座のテーマは【内省と改善】【主観性と客観性の調整】【セルフコントロール】【個人能力の完全を目指すこと】です。


◆牡羊座:意志(存在)
   ↓
◆牡牛座:肉体(五感)
   ↓
◆双子座:知性(思考)
   ↓
◆蟹 座:情緒(こころ)
   ↓
◆獅子座:主観性(個性・自我の確立)
   ↓
◆乙女座:客観性(最適解)
   ↓
<個人能力の完成。天秤座からの社会デビューへ>




肉体(五感)/知性(思考)/情緒(こころ)を手に入れた獅子座の段階で、個性(自我)は確立します。

「自分として」目指す方向性・理想・信念・情熱は、獅子座で固まるのです。

けれど、私たちは、一人で生きているわけではありません。

集団・組織・社会・他者との関係性、ルールやモラルの中で、どう折り合いをつけていくか。

「全体」の中で、「個」としての能力をどう発揮していくか───。

「ひとりよがりの情熱」だけで突っ走るのではなく、

「全体の中での自分」という現実的で客観的な視点を持つのが乙女座の段階です。

獅子座の揺るぎない情熱に「ちょ、待てよ」とブレーキをかけるのが乙女座

獅子座の情熱を、乙女座で最終チェックして、天秤座でデビューする。

喩えるなら、乙女座は、社会人として本格デビューする前のインターンシップ期間(研修期間)ですね。

「うおおおおお!俺は○○○で社会貢献すると決めた!!」という情熱を持って就職活動をしたけれど、

インターンシップや研修期間で「社会の現実」を思い知って

“出鼻をくじかれる” という感覚に近いかもしれません(笑)

でも、そこで冷静に自分自身を見つめ直す=「周囲の状況やニーズに合わせて自分の能力を発揮する術を模索する」ことによって、

初めて「個人能力の完成」に近づくわけです。

高らかに情熱を掲げるだけなら、誰でもできます。

情熱を現実化させていこうとする、「自分」と「社会」の橋渡しをする乙女座の役割は、極めて重要なのです。



乙女座の新月では、

【自分を見つめ直す】【内省・自己分析】【調整・改善】【合理化・効率化・体系化・秩序化・実用化】

を意識した願いごと(目標設定)がオススメです。

乙女座のテーマについては、こちらの記事 〜乙女座はツッコミの星座である〜 もぜひ。



(5)9月1日・乙女座新月(日蝕) ホロスコープ


 2016/09/01/18:04 東京都 (さくっとホロスコープを利用させていただきました)

20160901-4.jpg


<2016/09/01 乙女座新月(日蝕)ホロスコープ ポイント>

◆活動3/不動0/柔軟8(ASC含む)
◆火3/地5/風1/水2(ASC含む)
◆水星・天王星・海王星・冥王星が逆行中(水星は8/30〜9/22逆行)

◆逆行の水星─金星─木星がコンジャンクション(0度
◆乙女座新月(日蝕)が、木星と同じサイン(乙女座)
◆乙女座新月(日蝕)─射手座火星&土星─魚座海王星がTスクエア
◆乙女座新月(日蝕)─魚座海王星─山羊座冥王星が調停
◆逆行の天王星がノーアスペクト




柔軟サインが優勢で、不動サインがひとつもありませんが、これって結構スゴイこと。

不動サインがひとつもないホロスコープは、2016年の新月・満月では初めてのことです。

もっと言うと、9月17日の魚座満月(月蝕)も、不動サインがひとつもありません。



台風10号が「迷走台風」と喩えられたように。

天秤座シーズン(社会の中の自分)に向けての「総決算」。
台風のように、最後の「揺らし」をかけてくる新月(日蝕)。


──そんな印象です。

本当につくづく、宇宙の動きには意図を感じてなりません(笑)



2015年8月から一年ほどつづいた、乙女座木星─射手座土星─魚座海王星の「柔軟宮Tスクエア」

2016年3月末から5ヶ月つづいた、射手座土星の逆行

【迷走】【混乱】【自分の中で右往左往するだけで前へ進めない】【事態が進展しない】・・・・

長い間、もどかしい状況が続きました。

けれど、

◆5ヶ月逆行していた土星が順行に戻ったこと(8月13日)
◆火星・土星・アンタレスの合(8月24日)
◆月蝕・日蝕がつづくこと(8月18日水瓶座満月/9月1日乙女座新月/9月17日魚座満月)


これらのことで、ようやく「決着」「区切り」が着くタイミングがやってきたのだと思います。

(ここ最近の記事で、ずーーーっと同じような話をしていますが!!)


star.gif8月→9月でガラッと切り替わります

◆8月3日 :獅子座新月/火星が射手座入り
◆8月13日:3月末から逆行していた土星が、射手座9度で順行に
◆8月18日:水瓶座満月(月蝕
◆8月23日:太陽が乙女座入り
◆8月24日:火星・土星・アンタレスが射手座9度で合

━━9月以降は「スピード出し過ぎ注意報」━━

◆9月1日 :乙女座新月(乙女座木星)(日蝕)
◆9月9日 :木星が天秤座入り
◆9月17日:魚座満月(月蝕)
◆9月22日:太陽が天秤座入り
◆10月1日:天秤座新月(天秤座木星)




天秤座シーズンに入っていくと、なかば強制的に・他動的に動いていく流れになります。

その前に、台風のごとく最後の「揺らし」をかけてくる今回の乙女座新月(日蝕)

最後の「揺らし」とはつまり、まさに、乙女座のテーマです。



本当にそれでいいの???
それを目指す理由は?

本末転倒になってない?
目的とズレてない?
誰かの役に立ってる?

関係各位への報告は行き届いてる?
スケジュールや予算は大丈夫?
体調管理は大丈夫?



自分自身に「ツッコミ」を入れる。
内省と改善。
主観性と客観性の調整。
周囲の状況やニーズに合わせて自分の能力を発揮する術を模索する。
セルフコントロール。
個人能力の完全を目指す。
情熱を現実化していく。





ホロスコープのどのポイントを見ても、結局、この乙女座のテーマに立ち戻ってきます。

◆柔軟サインが優勢/不動サインが欠如
 →周囲に合わせて柔軟に自分を変化させること

◆7ハウスで起きる新月(日蝕)
 →周囲との関係性の中で生まれ変わること/周囲との関係性の見直し

◆7ハウスで、乙女座水星が逆行
 →内省・点検・改善/周囲との関係性の見直し

◆乙女座新月(日蝕)─射手座火星&土星─魚座海王星がTスクエア
 →主観性と客観性の調整/理想と現実の最適解

◆乙女座新月(日蝕)─魚座海王星─山羊座冥王星が調停
 →社会という枠組みの中での自己変容

◆木星が、乙女座の最後の最後。9月9日からは天秤座へ
 →乙女座テーマの総決算 (2016年9月9日〜2017年10月10日は天秤座テーマの強調)



──とはいえ、順番を間違えてはなりません。

客観性が先にくるのではなく、「主観性ありきの客観性」です。

自分の中の情熱や信念を、どういう形で外に出していくか。

自分の能力を、どういう形にすれば、「全体の底上げ」につなげていけるのか。

情熱だけで自滅するのではなく、「全体とのバランス」を視点に加えるということです。

蟹座新月(7月 獅子座新月(8月と引き継いできたテーマは、消滅していません。

乙女座新月でも受け継いでいるのです。

あくまで、主軸は自分自身です。




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